この記事のポイント
・「一括」か「積立」のどちらが正しいかという答えはなく、大切なのは自分がどちらの方が長く運用を続けられるか
・今回の検証期間で「一括」の方が損益額が大きくなったのは、運用に回っている金額が大きく、その期間が長いほど上昇の恩恵を大きく受けられたため
・一方で「一括」は「積立」と比較して投資額が大きいので、下落局面での減少額も大きい
・資産運用で大切なのは「一括」か「積立」かを考えるよりも、時間を味方につけ運用を長く続けること
目次
ROBOPROの運用を始めて数か月から1年ほど経つと、「資金を追加したいが、『一括』と『積立』のどちらがいいのか」 と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ROBOPROの過去データをもとに「一括」と「積立」を比べ、ご自身の資産状況に合わせた選び方の考え方を整理します。
「一括」と「積立」を過去のデータで比べてみる
結論からお伝えしますと、「一括」と「積立」のどちらが正しいかという答えはありません。大切なのは、自分はどちらのほうが長く運用を続けられるかを考えることです。
本記事では、ROBOPROの過去の実績を使い、「総投資額を同じにして比べる」という条件でシミュレーションしてみました(※1)。「積立」は、運用開始日にROBOPROの最低投資額である10万円を入れ、翌月から毎月2万円を積み立てます[表2]。
対して「一括」は、比較する「積立」と同じ総投資額を運用開始日に一度に投資します[表1]。起点はROBOPROのサービス開始日(2020年1月15日)として、1年・3年・5年の運用期間で比較しました。


サービス開始当初(2020年1月15日)から表示日まで、または表示している期間において、ROBOPROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。分配金やリバランス時の譲渡益に係る税金は考慮していません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※ 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。
※1 本シミュレーションについて
ROBOPROのサービス開始日(2020年1月15日)を起点として、以下の前提で試算したものです。「一括」は起点日に総投資額を一度に投資、「積立」は起点日に100,000円、翌月以降は毎月20,000円(各月のリバランス実施日)を投資したものとしています。評価日は起点日から1年・3年・5年後の応当日(非営業日の場合は翌営業日)とし、運用期間がゼロとなる評価日当日の入金は含めていません。総投資額は1年が100,000円+20,000円×11回=320,000円、3年が同35回=800,000円、5年が同59回=1,280,000円です。3年の評価日は2023年1月15日が休日にあたるため2023年1月17日としています。損益率は総投資額に対する評価額の増減割合であり、年率ではありません。分配金やリバランス時の譲渡益に係る税金は考慮していません。評価額および損益額は小数点以下、損益率は小数第3位以下をそれぞれ切り捨てて表示しています。このため、表中の数値同士を差し引きした結果と表示値が一致しない場合があります。運用実績データの前提は※ROBOPRO運用実績についてをご参照ください。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
表中の「総投資額」は、「一括」および「積立」ともに同じ額で、1年で32万円、3年で80万円、5年で128万円です(※1)。「評価額」は、運用期間が終了した時点で最終的にいくらになっていたかを表しています。そして、「損益額」は評価額から総投資額を引いた金額で、「損益率」は総投資額に対する損益額の比率を表します。
ここで「損益額」に注目してください。1年では「一括」と「積立」の差が約3,200円と大きくありませんが、期間が長くなるほど「一括」の最終的な金額のほうが大きくなり、5年では約63万円の差がついています。
ただ、ここで大切なのは、「一括」のほうが損益額が大きくなったからといって、すぐに「一括のほうが良い」と判断してしまわないことです。
「一括」のほうが損益額が大きくなった理由
「一括」のほうが損益額が大きくなったのは、いくつかの下落局面はありつつも今回の検証期間ではROBOPROの評価額が概ね上昇基調であった中、最初から総投資額の全額を運用することで、より多くの資金を、より長い期間運用できたからです。
「積立」は毎月一定額を追加して徐々に総投資額を増やしていくため、後から積み立てた分ほど運用期間が短くなります。同じ総投資額32万円でも、「一括」は最初から投資総額32万円で1年を通して運用している一方で、「積立」では、運用開始時の10万円は1年間運用を行いますが、翌月に積み立てた2万円は11か月、その翌月に積み立てた2万円は10か月と、運用期間が徐々に短くなっていく、ということです。
そのうえで、今回の検証期間は途中に下落する局面がいくつかあったものの、全体としては上昇基調が続きました。運用に回っている金額が大きく、その期間が長いほど、上昇の恩恵は大きくなります。5年で約63万円の差がついたのは、この2つが重なった結果です。
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※ROBOPROの過去実績にもとづくシミュレーション(前提は※1)。破線はその時点までに投資した金額です。過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
上の図のように「一括」も「積立」も、下落と回復を繰り返しながら右肩上がりで評価額が増えているのがわかります。ただし、上昇の恩恵を大きく受けられる仕組みは、下落の影響も大きく受ける仕組みでもあります。次に、その下落局面で何が起きていたのかを見てみましょう。
「一括」は投資額が大きい分、下落局面での減少額も大きい
図1で大きく落ち込んでいる2024年7月〜8月(赤枠部分)は、5年のシミュレーションで評価額の減少額が最も大きかった局面です。ここを詳しく見てみます。
以下は、直前の最高額をつけた2024年7月16日から、最も落ち込んだ2024年8月5日にかけての動きで、上の線が「一括」、下の線が「積立」の評価額の推移です(※2)。

※2 下落局面の金額について
※1と同じ前提に基づき、5年のシミュレーション期間中に評価額の減少額が最も大きかった局面(2024年7月16日から2024年8月5日)の金額を示しています。この局面は「一括」・「積立」いずれについても減少額が最大となる局面です。「積立」の評価額は各時点までに投資した金額にもとづくものであり、当該期間中の2024年7月29日に20,000円の積立を行っているため、「積立」の減少額はこの入金分を含んだ数値です(実質の減少額は179,385円)。なお、減少額ではなく率で見た場合、当該局面より2020年2月から3月の局面のほうが下落幅は大きくなっています。過去の下落局面からの回復は、将来の同様の回復を示唆又は保証するものではありません。
この間、「積立」は評価額が159,385円減少し、「一括」は250,829円減少しました。同じ下落局面に遭遇したとしても、運用している金額が大きいほど、どうしても目の前に表示される減少額は大きくなります。
また、下落局面で運用している金額が小さいことは、減る金額が小さいという以上の意味を持つ場合があります。1年の結果で「一括」と「積立」の差が約3,200円しか開かなかったのは、それが表れた例です。
例えば運用開始直後の2020年3月にコロナショックがあり、「一括」は急落の影響を総投資額の全額で受けました。一方で「積立」が受けた影響はその時点までに投資した一部にとどまり、さらに下落後の水準で買い続けられたことで取得単価が下がり、回復局面で差を縮められたのです。このように、下落局面では「積立」のほうが結果的に有利になる場合もあるのです。
「運用を長く続けられるか」で考える
下落局面では「積立」が有利になる場合もあることをご説明しましたが、最初に確認した通り、今回の5年シミュレーションでは、この下落局面のあとも「一括」の評価額は「積立」を上回り続けました。
そもそも、ROBOPROは、リスクをコントロールしながら国際分散投資を通じて、世界経済全体の中長期的な成長をしっかりと捉えることを目指しています。日本では少子高齢化が深刻な問題となっていますが、世界全体では人口成長が続くと予測されており、技術革新も常に進んでいるため、長期で運用を続けるほどその恩恵の享受を期待できます。
「時間」を味方につける考え方については、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。
このため、長期的に運用を続けた場合、最終的な評価額に着目すると「一括」のほうが良い結果になる可能性は高いといえます。ただし、最終的な結果だけを見て「『積立』より『一括』が正解」という結論に至るのは早計です。
なぜなら、中長期的には上昇に期待ができるといっても、その途中で図2で確認したような下落局面に遭遇するのを避けるのは困難だからです。そしてその下落局面が早々に解消するか、いつ再び上昇局面に戻るかは、下落局面の最中にいる間には分からず、後から振り返ってみて初めてわかります。いつ相場が回復するか見えない中で、約25万円の評価額の減少が画面に表示されたときに、それでも運用を続けられるかどうか。 ここが「一括」と「積立」の分かれ目になります。よって、判断の軸としては長く運用を続けられそうか、という点に整理できます。
相場が一時的に下落しても運用を続けられそうだと感じる場合は、「一括」での追加購入という選択肢が考えられます。運用に回している金額とその期間が、結果に効いてくるためです。
一度に入れるのが不安な場合は、「積立」を選ぶのがいいでしょう。先ほどの25万円を見て「自分にはこの振れ幅は重い」と感じたなら、それは「積立」を選ぶ十分な理由になります。一定額を入れ続ける形になり、値動きによる心理的な負担を小さく感じられるため、長く続けやすいという方もいらっしゃいます。なお、ROBOPROでは月1万円から積立設定ができます。
判断がつかない場合は、余剰資金の一部を「一括」で入れながら毎月の「積立」も設定する、という組み合わせも選べます。また、考えてみた結果「今回は追加せず、今の運用をこのまま続ける」という結論に至ることもあるでしょう。それも自然な判断のひとつです。
「『一括』か『積立』か」より先に考えたいこと
今回のシミュレーションでは、「一括」「積立」のいずれも最終的な評価額が総投資額を上回る結果となりました。ただしこれは、この期間の相場環境のもとでの結果です。「一括」か「積立」か、2つを組み合わせた方法かは、ご自身の資産の状況とリスクへの向き合い方に合わせてご検討ください。
そして、どちらを選ぶかを考えるうえで大切なのは、運用を長く続けること、つまり「時間」を味方につけることだというのは忘れてはいけません。(参考記事
追加購入や積立の設定は、マイページからお手続きいただけます。ご自身に合った方法で、長期的な資産形成を続けてみてはいかがでしょうか。


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