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2026年のドル/円為替相場は、概ね円安・ドル高傾向が続いてきました。特に6月以降は概ね160円台で推移し、7月23日には一時163.99円と1986年11月以来、約39年8か月ぶりの円安・ドル高水準を付けました。
しかし、7月30日から急激に円高・ドル安に転じ、8月3日午前には一時155.22円を付けるなど、やや慌ただしい動きとなっています。この動きは、為替市場への日本の通貨当局の単独介入および日米の通貨当局の協調介入に起因していますが、急な動きに不安を感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、ROBOPROはドル建て資産である米国市場に上場しているETF(上場投資信託)に投資をおこなっているため、円高になると、円建てでのリターンが目減りすることになります。特に最近ROBOPROを始められた方の中には、為替が円高に振れた影響で評価額が下落してしまったことを心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
では、円高局面ではドル建て資産への投資を止めるべきなのでしょうか。
結論としては、為替の動きに一喜一憂せずに長期積立投資を続けるのが良く、むしろ円高時だからこそドル建て資産への投資を前向きに検討いただきたいと考えています。本記事ではその理由を説明します。
円建てリターン=ドル建てリターン+為替変動の影響
まずは為替変動が円建てリターンに与える影響について、具体例で考えます。
1ドル=100円の為替レートのときに、100万円分の米国株式を購入したとします。このときドル建てでの取得価額は1万ドル(=100万円÷100円)となります。
この株式の価値はドル建てでは変わらず1万ドルだと仮定すると、為替レートだけが円高に振れて1ドル=50円となった場合には、円建ての評価額は50万円(=1万ドル×50円)と半減します。反対に円安に振れた場合には円建ての評価額は上昇することになります。
ROBOPROの投資対象資産はすべてドル建ての米国上場ETFのため、円建てでのリターンは為替変動の影響をダイレクトに受けます。
為替の動きよりも資産の成長力
そもそも為替の動きは、二国間の金利や物価等の差で説明されることが多いですが、為替レートはあくまで両通貨間の相対的な価値であるため、国家の破綻や物価が異常に上昇するハイパーインフレなどが起こらない限り、無制限に上がったり下がったりするものではなく、長期的には一定のレンジ内で上下を繰り返す傾向があります。
以下のグラフは2006年7月末〜2026年7月末までのドル/円 為替の動きを表していますが、この20年間の動きを見ても概ねレンジ内で動いていることが確認できます。

※グラフについて
*将来の傾向を示唆又は保証するものではありません。
* Bloombergが提供するドル/円 為替のデータを基にFOLIOにて作成したものです。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。
一方で、一般に株式市場や不動産市場等の値動きは、為替市場の値動きよりも大きいため、為替の動きよりも運用パフォーマンスに与える影響は大きくなります。
例えば、米国株式は基本的に米国の経済成長に連動し、世界株式は世界全体の経済成長に連動するため、長期的には右肩上がりとなる傾向があります。実際に2006年7月末〜2026年7月末までのドル/円 為替、S&P500(配当込み、ドル建て)、世界株式(配当込み、ドル建て)を確認しても、株価と為替の変動幅の差は一目瞭然です。
このように中長期での資産運用において重要なのは、短期的な為替の動きに惑わされることなく、世界経済の成長を源泉とする株式等の資産価格の長期的な上昇をしっかりと捉えることです。

※グラフについて
*将来の傾向や投資収益等を示唆又は保証するものではありません。
* Bloombergが提供するS&P500(配当込み)、世界株式(MSCI ACWI 配当込み)、ドル/円 為替のデータを基に、2006年7月31日を基準としてFOLIOにて計算し作成したものです。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。
円高が進むときこそ淡々と積立投資を
今回の為替介入をきっかけとする円高・ドル安局面もしばらく続く可能性はありますし、資産運用を続けていると、今後も為替市場が大きく動く場面に遭遇することがあるかもしれません。しかし、一時的に円高となった局面は、海外旅行にかかる費用が円建てでは安く済むのと同じように、円資産でより多くの外貨資産を購入できる機会と考えることもできます。
ただし、為替市場は動きが速く、いつ円安・円高に振れるかを正確に予想することは非常に難しいため、タイミングを狙って売買をおこなおうとするのはあまりお勧めできません。タイミングを計るのではなく、為替市場の上下を気にすることなく淡々と積立投資することで、長い目で見れば、為替による影響を平準化する効果が期待できます。
ROBOPROでは積立機能をご用意しています。ぜひ木(為替の動き)ではなく、森(世界経済の成長)を見て、積立投資などを駆使してリスクを抑えながら、資産運用を継続していただければ幸いです。



