この記事のポイント
AIで長期投資をサポートするROBOPROの、積立投資のメリットに関する記事です。
そもそも、積立投資って何ですか?
積立投資とは、投資するタイミングや投資額を毎回考えずに、決まった間隔と額で投資をする方法です。
将来の資産形成を考えているけれど、「どういうタイミングで、いくらぐらい投資したらいいのかわからない」という方に向けた投資手法の1つです。
毎回決まった額で金融商品を買うので、投資対象の金融商品の価格が高い時には少なめに買い、逆に価格が低い時には多めに買うという手法をとることができます。(これはドル・コスト平均法といい、後述します)
でも、「高い時には買わないで、安い時を狙って買ったほうがいいのではないか?お得なのではないか?」と思われるかもしれません。
確かに安い時を狙って買う方がいいのお得かもしれませんが、「安く買えるタイミング」を見極めるのは、プロの投資家でない限り、かなり難しいものです。
本記事では、「毎回買いのタイミングや購入額を考えず、自動で資産運用をおこなえる」積立投資を、ROBOPROでおこなうメリットについて解説します。
安く買えるタイミングを見極めるのが、なぜ難しいのか?
ROBOPROのようなETF(上場投資信託)を使っている金融商品をはじめ、株や投資信託など、価格が変動する金融商品を買う場合、一度にたくさん買うよりも、定期的に定額を投資することを心がけることが大切です。
でも、こう思う方もいるかもしれません。
「スーパーの特売日は、普通の日よりも安く買えるんだから、それと同じように、金融商品も安い時を狙ってたくさん買ったほうがいいんじゃないの?」
確かに一理ありますが、ここで大きなポイントがあります。
スーパーの特売は、チラシ等の情報で「○月○日に特売で○○○円で売ります」と事前に告知がされますが、金融商品は「○月○日に○○○円安くなりますよ」と告知されません。
ですから、たとえば昨日よりも価格が安くなっていたとしても、それが本当にいいのかはわかりません。明日さらに安くなるかもしれないし、反対に今日よりも高くなっている可能性もあります。
では、どうすればよいのでしょうか?
ここで覚えておいていただきたいのが「ドル・コスト平均法」です。聞き覚えのない難しそうな手法ですが、非常にシンプルです。
やり方は、「決まった間隔で、定期的に同じ金額で同じ金融商品を買い続ける」だけです。つまり、
「定額の積立で投資をおこなう」=ドル・コスト平均法
ということです。
定期的な積立による効果
・金融商品は、価格が刻々と変わり、その価格を予測するのは難しい
・だから、定額の積立で投資をおこなう手法=ドル・コスト平均法を活用する
以上が前項のまとめです。
次に、ドル・コスト平均法について説明するために、一つの例を出しましょう。
下の図は、ある金融商品を1年間にわたって2つの方法で運用したケースです(架空の金融商品なので価格も実際のものではありません)。
一番左が「投資する月」、その右が「その月の金融商品の価格」だとしましょう。
まず黄色の部分の「ドル・コスト平均法」による積立投資の場合ですと、毎月¥20,000を12回に分けて合計¥240,000投資をしています。
一方で青色の方は、この金融商品を最初に¥240,000で一括購入して運用した場合です。1月にこの商品の価格は¥1,000でしたので240購入することができました。
「ドル・コスト平均法」での購入の場合、金融商品はその時々で価格が変わりますので、図のように1月には¥1,000でこの商品を20購入し、2月には¥800でこの商品を25購入し、4月は¥1,100で18購入し、7月には……と、毎月価格が変動するので購入できる数も変わり、最終的に¥240,000で252購入しているのがわかります。
そして最後に一番下の緑色の箇所に注目してください。
これはドル・コスト平均法で購入した場合と、一括で購入した場合との「平均購入単価」ですが、一括で購入した場合の単価が¥1,000なのに対し、ドル・コスト平均法だと約¥952になっています。
つまり、ドル・コスト平均法の場合、価格が高いときは少なく買い、安い時は多く買うことで、一括で購入した場合と比較して購入単価を安く抑えられることができた、ということです。
もちろん、最初に一括購入をするタイミングでドル・コスト平均法の平均購入単価である約¥952よりも安く買えるなら、結果として一括購入の方が安く買えるかもしれません。
しかし先程も申し上げた通り、どのタイミングでどのぐらい安くなるかを見極めるのはとても難しいので、資産運用の有効な手法として知られている、ドル・コスト平均法=積立投資を活用することをおすすめします。
長期的な視点で投資をするメリット
将来の資産を形成する上で、定期的な積立と同じくらい大切なのが、長期的視点を持って資産運用を続けることです。
長期投資は短期投資と違い、短期的な売買のタイミングを考えることは不要で、淡々と決められた額を積み上げていけばいいのですが、2020年3月に発生したのコロナ・ショックのように、時折発生するマーケットの大幅な下落に遭遇すると
「こんなに下落してしまった。利確して売ってしまおうか?」
と思って、資産を売却することが頭によぎるでしょう。
以下のグラフは2020年3月頃に発生したコロナ・ショックの時の世界の株価の値動きです。2月中旬頃から下落が始まり、3月23日頃には2020年1月から比較して約23%も下落しました。
※本グラフの世界の株式に使っている指標は、MSCI AC World Indexのパフォーマンスを使っています。
また、約23%という数値は、MSCI AC World Indexの2020年1月1日を1とした場合の比較から算出した数値です。
このような下落を経験すると、資産の売却を考えてしまうことも無理もありません。
しかし、こういう状況下で大切なのは、数か月という短期的な視点を意識するのではなくて、もう少し長い目で状況を見ることです。
以下のグラフは、コロナ・ショックから世界の株価がどのように動いたかを示したものです。
赤い丸の部分が2020年3月に発生したコロナ・ショックで、この時期は短期的に急落しているのが見て取れますが、その後世界の株価は緩やかに回復、途中再び下落した局面もありましたが、2020年の秋口には2020年の1月頃の水準に戻り、そこからさらに上昇しています。
※本グラフの世界の株式に使っている指標は、MSCI AC World Indexのパフォーマンスを使っています。
このように、2020年という歴史的なマーケットを振り返っても、長期的な視点がいかに大切かということがわかりますが、さらにもっと俯瞰して長期的な視点で見てみましょう。
以下のグラフは、30年という長期で見た世界の株式と世界の債券の推移です。
途中に「リーマン・ショック」というとても大きな株価の下落局面があったり、先ほど触れたコロナ・ショックがあったりしましたが、このグラフのように過去30年という期間で見ると、世界の株価の場合は約840%、債券価格は約540%も上昇しているのです。
※本グラフの世界の株式に使っている指標は、MSCI AC World Indexのパフォーマンス、世界の債券には、FTSE世界国債インデックスを使っています。
つまり、短期的視点では大幅な下落かもしれませんが、長期の視点に立つと、一時的に下落はあったとしても、長期的に運用を続けることで、価格変動のリスクを比較的軽減できたと考えられる、ということです。
ですから、一時的な下落が発生した時には、「この下落は短期的なものだから、積立投資を続けていこう」という心構えを持ち続けることが大切なのです。
そしてあと2つ、ROBOPROでの長期積立投資で大切なのが、
- 1つに投資をするのではなく、グローバルに分散して投資をすること
- AIを活用したROBOPROで、好パフォーマンスを目指しながら狙いながら資産形成
ですが、この2つについては次回解説いたします。