この記事のポイント
AIで長期投資をサポートすROBOPROの、積立投資のメリットに関する記事です。
グローバルに分散投資するとは?
こちらの記事では「定期的な積立の効果」と「長期的視点で投資をすることの大切さ」についてお話しました。本記事では最初に「グローバルに分散投資する」ことの大切さについてお話します。
一口に「投資」と言っても、株式や債券、不動産や金など様々な種類があります。
さらに、たとえば株式や債券などは、先進国の株式や債券、新興国の株式や債券などに細分化されるので、どこに投資して資産を運用したらいいのか?と悩む方もいるかもしれません。
ここでポイントとなってくるのが「一つに投資をするのでなくて、分けて投資をする=分散投資」の考え方です。
投資の世界には色々な格言があるのですが、その中でも有名な格言の一つに
「卵は一つのかごに盛るな」というのがあります。
つまり、一つのかごに卵を盛ると、何か起きた時に全部割れてしまいます。でも分けて盛っていれば、もし何か起きた時に一部は割れますが一部は割れずに無事で済みます。
投資もこの考え方がとても大切です。つまり、一つの資産に集中して投資するよりも、複数の資産に分散した方がリスクを比較的に抑えることができるということです。
しかし手動で複数の資産に分散して投資となると、投資対象地域や銘柄を選んで……と結構手間がかかりますし、手数料もかさみます。
ですが、ROBOPROの場合だとこの分散投資を自動でおこなうことができます。
また発生する手数料は、手動で一か月に一度リバランスをおこなった場合と比べて、比較的に抑えることができます(手数料についてはこちらの記事をご参考ください)。
ROBOPROは、株式や債券や不動産など、全部で最大8種類のETF(上場投資信託)に分散して投資をおこなっています。
ETFとは、様々な個別銘柄をパッケージにしたもので、たとえば「米国株式のETF」であれば、そのETFの中にアメリカの色々な会社の株式が組み込まれており、新興国株式のETFであれば、世界中の様々な新興国にある会社の株式が組み込まれている、ということです。
このようにROBOPROでは、いろいろな種類のETFをつかって運用することで、グローバルに分散投資を行っているのです。
グローバルに分散して投資をすると、どんなメリットが期待できるのでしょうか? それは、値動きの違う複数の金融商品を持つことで、下落の幅を抑えられる可能性が高まるのです。
例えばAという金融商品に全部の資産を投資していると、相場が下落した時に、すべての資産が下落してしまいます。
でも値動きの違う商品、たとえば商品A,B,C,D,Eに分散して投資をしていれば、ある商品が下がったとしても、他の商品が上がったり下げ幅が少なければ、1つの商品に投資をしているよりも、全体として見ると下落の幅を抑えることができます。
しかし、「複数の金融商品といっても、どんな金融商品にどういう比率で分散投資するのか?」これによって期待できる効果も変わってきます。
資産の種類で値動きは異なる
ここで以下の図を見てください。
この図は2008年から2020年の12年間の各年で、「米国株」「先進国株」「新興国株」「米国債券」「新興国債券」「ハイイールド債券」「不動産」「金」という8つの資産が、どのぐらい動いたかを示したものです。
※本グラフはそれぞれの資産の価格が2008年から2020年の各年で、毎年前年と比べてどの位推移したかを示したグラフです。
資産の計算方法は、その年の12月31日のドル建て資産額/前年の12月31日のドル建て資産額−1でおこなっています。また、図中にある「金額均等」とは、8つすべての資産を等しい金額で持ったと仮定した時の年間リターンの数字です。
※ハイイールド債券とは、信用の格付けが低く、比較的に利回りの高い債券のことです。
例えば、「2008年の米国株」に注目すると、前年比で-38.35%と大幅に下落しています。これはリーマン・ショックの影響によるものです。2008年はこのように株価や不動産は大きく下落している一方で、「下落に強い」と言われている資産の「金」は前年比で4.92%のプラスになっています。
一方で今度は2013年に注目してください。この年は2008年とは反対に、米国株が躍進して前年比で30.90%も値上がりしている反面、金が大きく下落しています。
さて、この図から何が言えるでしょうか?
一言で言うと「毎年毎年、上がったり下落したりする資産は変化している」ということです。当たり前のことかもしれませんが、ここに注目することが長期を見据えた資産運用にとって大切です。
つまり、「何が上がって何が下がるかわからないから、色々な資産に分散投資しておきましょう」ということです。
でも可能ならば、その年や状況に応じて、上がりそうな資産は多めに保有し、下がりそうな資産は少なめに保有したほうがより効率的な資産運用が期待できます。
そこでAIを活用しながら40種類以上の指標を使って予測をしているROBOPROで運用をおこなうことで、よりよいパフォーマンスを目指すことが期待できます。
資産運用にAIを活用するとは?
ROBOPROは、一般的な「ロボアドバイザー」と違って、AIを使って相場の先を読み好パフォーマンスを目指していますが、これについて具体的に解説します。
AIを活用したROBOPROの特徴は、大きく3つのポイントにわけられます。
ROBOPROの特徴1
40種類以上の指標を活用して相場の先を読む
マーケットの世界には「先行指標」と呼ばれる、相場の先々の動きを予測するために使う指標が数多く存在します。ROBOPROは、世界各国の株式、債券、銅価格や原油価格、そして通貨通過など、合わせて40以上もの先行指標を集めて予測に使っています。
ROBOPROの特徴2
AIを使って、膨大なデータを効率的かつ正確に分析
AI(人工知能)を活用し、人間の能力では処理できない莫大な量のデータを通じて将来の予測に役立つ特徴を探って、将来予測を算出します。
ROBOPROの特徴3
パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変える
2.でおこなった将来予測を踏まえて、パフォーマンスが最大になることを目指して、ダイナミックにリバランス(資産の比率を変化させること)をおこないます。
このような手法を用いて、より好パフォーマンスを目指せるようなグローバル分散投資をおこなっているのです。
先行指標についてくわしく
先程、相場の先を読む「先行指標」について触れましたが、具体的な例を出して解説しましょう。
マーケットの先を読む先行指標には色々ありますが、有名なものの1つに「銅価格」があり、これは「ドクター・カッパー(Copper= 銅)」という名称がつくほど、投資の世界では有名な指標です。
以下は2020年に起きたコロナ・ショック時における株価(S&P500、緑の線)と銅価格(赤い線)の比較です。
まず緑の線の株価の推移に注目してください。2月下旬ころから下落しはじめ、3月中旬に底をついているのが見て取れます。
そして次に赤い線の銅価格に注目してください。株価が下がるのを予測しているかのように、1月中旬〜下旬頃から大幅に下落しています(黄色い丸の箇所)。これが銅価格が「先行指標」と呼ばれているゆえんです。
ROBOPROは、このような先行指標を組み合わせ、人間の能力ではとてもさばききれない40種類以上のマーケットに関するデータを活用し、AIによるリターン予測をおこなっています。
投資配分の大胆な変化についてくわしく
次に、先程の3で触れた、「投資配分の大胆な変化」について詳しくお話をします。
ここでも再びコロナ・ショック時の動きを見てみましょう。
以下のグラフは2020年1月2020年6月の、「コロナ・ショック前」、「コロナ・ショック中」、「コロナ・ショック後」の期間における、ROBOPROのパフォーマンス推移(緑の線)および株価(TOPIX、灰色の線)の値動きです。
そして3つの円グラフは、ROBOPROが、どんなタイミングでどういう風に資産配分を変化させたのかを示したものです。
2020年1月15日にサービスをスタートしたROBOPROは、最初は株と債券をほとんど同じ比率で保有していました(一番左の円グラフ)。
そして、2月18日に資産比率の変更(リバランス)をおこない、真ん中の円グラフのように株の保有比率を下げて、債券の比率を上げました。
株式市場は2月中頃〜3月中頃にかけて大幅に下落したのですが、ROBOPROはマーケットの下落を予測して株式の保有比率を下げたと考えられます。その結果、TOPIX(株式価格)と比較して、コロナ・ショックによる下落を比較的に抑えることができました。
そして今度は3月19日の円グラフ(一番右の円グラフ)に注目してください。
ここでROBOPROは、マーケットの下落が底をついたと判断し、債券の保有比率を減らして不動産を保有するという資産比率の変更(リバランス)をおこなって、上昇局面に向けた準備をしました。
このようにROBOPROの分散投資は、一度決めた資産比率を長期間保有するのではなくて、先行指標を分析しながら、色々な相場の局面に応じて資産比率を変更させて好パフォーマンスを目指していくものです。
将来の資産形成には、「長期+積立+グローバル分散++AI運用」で!
以上のようにROBOPROは、「長期的な視点で」「定期的に決まった額を積立ながら」「グローバルに分散をして」「さらにAIを活用した運用」を通じて将来の資産形成を考えられているお客様に向けた商品です。
短期的な相場の変化に一喜一憂せずに、AI運用のROBOPROで「長期でコツコツ、世界中に投資する」ことを続けてみてはいかがでしょうか?