ROBOPROの下落相場への対応は?2024年7月の円高・株安局面で考える長期投資のメリット

2024
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26
17:00
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2024年7月に入り、米ドル/日本円の為替が161円台から153円台(2024年7月24日時点)に大きく円高・ドル安へと進み、また年初から堅調に推移してきていた日米の株式市場でも比較的大きな下落が見られています。

本記事では、足もとの市場環境に対するROBOPROの対応についても触れながら、資産形成にあたって度々訪れる下落局面にどのような投資判断をするのが良いかを考えます。

ROBOPROは不動産と金への投資で下落幅を抑制

2024年7月に米国でインフレ鈍化と経済成長の減速を示す経済指標が相次いで公表されたことで、FRB(米連邦準備制度理事会)が早々に利下げに転じるのではとの期待が高まりました。一方、日本では日銀による政策金利の引き上げ時期が近づきつつあるとの観測が市場で広がりました。日米の金融政策の転機が近いとの見方から、通貨当局による過度な円安を抑止する為替介入と見られる動きを経て、年初来の円安トレンドが転換して、円高・ドル安が進行しました。

また株式市場でも、バイデン大統領による半導体に関する対中国強硬姿勢の報道に加え、これまで株式市場を牽引してきたハイテク企業の決算内容が市場予想に届かず、米景気の減速感を示す経済指標や米大統領選の行方を巡る不確実性の高まりなども重荷となり、7月中旬以降、下落基調に転じています。

ROBOPRO 2024年7月の投資配分

このような投資環境であった2024年7月(6月28日変更実施)におけるROBOPROの投資配分は以下の通りで、株式を保有せず、不動産、米国債券、金の3資産のみを保有しています。(詳細は「<ROBOPRO 2024年7月の投資配分(6月28日変更実施)>不動産、米国債券、金の3資産構成を維持、攻めと守りのバランスをとった投資配分に」をご確認ください。)

※2024年6月28日から2024年7月24日までの期間における各アセットの騰落率を円建てで比較したものおよび、ROBOPROのリターン(円建て、ドル建て)を示したものです。騰落率の計算は、2024年7月24日時点の資産額/2024年6月28日時点の資産額ー1で行っています。
※ROBOPROのリターンについては、運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、投資配分の変更は最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、投資配分の変更時に再投資したと仮定して計算しています。分配金や投資配分の変更時の譲渡益に係る税金は考慮していません。
※投資配分を示す円グラフの数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。
※過去の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。当該実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。

2024年7月24日時点における2024年6月末比での各資産の騰落率を確認すると、米国債券は比較的大きく下落しましたが、金は相対的に小幅なマイナスリターンに留まり、不動産に至ってはこの環境でもプラスリターンを確保していました。

この背景には、為替が円高・ドル安に向かった理由でもある米国の利下げ期待の高まりがあります。リート(不動産投資信託)の運営会社が物件を購入する際には、一般的に借り入れで得た資金を活用することから、金利低下は借り入れコストの低下につながり、金利低下局面で価格が上昇する傾向にあります。

加えて、2024年年初来では不動産は比較的軟調な推移を示しており、概ね上昇基調を続ける株式と比較して割安感が相対的に高まっていたことも、不動産が株式と対照的な動きとなった一因と考えられます。

7月の月間パフォーマンスについては、2024年8月上旬公開予定の2024年7月パフォーマンスレポートをご参照ください。

下落局面にこそ考えたい長期投資のメリット

相場の下落局面においてはどうしても不安が募り、売却を検討したくなることもあるかもしれません。そのような局面だからこそ改めて「長期投資」のメリットについて考えてみましょう。

資産運用における信頼できる味方は「時間」

長期にわたって投資を続けることで、時間の経過に合わせた資産の成長に期待ができます。

以下は、1994年6月末から2024年6月末の30年間において、世界株式および日本株式の株価指数がどのように推移したかを表したものです。

1994年6月末を基準とすると、途中にリーマン・ショックやコロナ・ショックなど大きく暴落する局面があったものの、最終的には30年で世界株式は16.7倍に、日本株式は2.7倍になりました。

つまり、数週間や数ヶ月という短期的な視点だと株式市場や為替の動きに影響を受けて資産はプラスとマイナスに揺れ動きますが、長期的な視点に立つと世界経済の成長に合わせて世界の株式市場は右肩上がりに上昇していることがわかります。

より具体的に長期投資の効果について確認してみることにします。

以下は、1994年6月末から2024年6月末の30年間における世界株式について、投資期間別の平均リターンおよび最大/最小リターンを示したグラフです。緑色の領域がプラスリターン、灰色の領域がマイナスリターンを表しています。


例えば任意の1年間という期間で世界株式に投資していた場合、もし一番良いタイミングで投資を開始していれば最大+63%のリターンを得ることができた一方で、一番悪いタイミングで開始していた場合には最大52%の損失が出てしまったことを示しています。

運用期間が短いほどタイミングによる影響を大きく受け、マイナスリターンとなってしまう場合も多くなっています。一方で、運用期間が15年を超えると、どんなに悪いタイミングで運用を開始したとしても一定のプラスリターンを確保できていたことが分かります。

まさにこれが「時間」による効果です。日本と異なり、世界全体では人口成長が続くと予測されており、技術革新も常に進んでいるため、長期で運用を続けるほどその恩恵を享受できると考えられ、「時間」は信頼できる資産運用の味方なのです。

あらゆる相場局面への対応を目指すROBOPROで長期に資産形成を

資産運用では、長期目線で「時間」を味方に付けることが肝心であり、そのためにもなるべく長く市場に”居続ける”ことが重要だということをご説明してきました。

長期で運用を続けていると、下落相場は避けては通れませんし、ROBOPROはドル建ての米国ETFに投資を行うため、為替が円高・ドル安となった場合には、どうしても円建てリターンにはマイナスに影響してしまいます。しかしROBOPROはAI予測を活用することで、あらゆる相場局面への対応を目指しているため、下落相場への対応に期待でき、結果的に長く続けていただきやすいと考えています。

またROBOPROではご自身のタイミングで追加投資を行うことは勿論、自動で毎月積立投資を行う機能もご用意しております。今月の動きに見られるように、為替市場は動きが速く、円安・円高に振れるタイミングを正確に予想することは非常に難しいですが、為替市場の上下を気にすることなく淡々と積立投資することで、長い目で見れば、為替による影響を平準化する効果が期待できます。

ぜひ積立投資などもご利用いただきリスクを抑えながら、ROBOPROで資産運用を継続していただければ幸いです。

・図1について、S&P500および米ドル/日本円 為替はBloomberg社が提供する2024年6月28日~2024年7月24日までの日次データを基に、2024年6月28日を基準としてFOLIOにて作成したものです。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
・図3について、2023年12月29日を起点としたVTI(米国株式)、VEA(先進国株式)、VWO(新興国株式)、IYR(不動産)それぞれのドル建ての騰落率の推移を表示したものです。Bloombergが提供するデータを用いて、FOLIOにて計算し作成したものです。本グラフは、過去の特定の時点において投資していたETFについて解説するものであり、 実際にROBOPROが投資するETFは、投資一任契約に基づき投資運用業者であるFOLIOが適宜選定するため、記載日以降も同一銘柄が選定されることを示唆又は保証するものではありません。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
・図4について、世界株式は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算)、日本株式は東証株価指数(TOPIX、配当込み)の月次データを用いて、1994年6月末時点の数値を100とし、2024年6月末までの推移を比較したものです。グラフはBloomberg社が提供するデータを基にFOLIOにて作成したものです。小数第2位以下を切り捨てて表示しています。
・図5について、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算、月足)の1994年6月末から2024年6月末までのデータを用いて計算した、各投資期間における世界株式のリターンの振れ幅(平均値、最大値および最小値)を示すグラフです。グラフはBloomberg社が提供するデータを基にFOLIOにて作成したものです。小数点以下を切り捨てて表示しています。

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