初心者でもわかる!一括投資と積立投資の基本 〜徹底解説!一括投資vs積立投資①

2025
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18
19:00
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この記事のポイント

ROBOPROは、AI(人工知能)を活用し相場を先読みしながら、対象としている8つの資産の比率を機動的に変更し好パフォーマンスを目指す金融サービスです。

ROBOPROには定期的に一定額を追加拠出しながら運用ができる「積立投資」機能もあるのですが、セミナー等でよく

「ある程度まとまった額を一括で投資するのと、定期的にコツコツと積立投資するのでは、どちらが良いですか?」

と聞かれることがあります。

そこでこのコラムでは3回にわけて、「一括投資」と「積立投資」の特徴とメリット、デメリット、そしてROBOPROにおける一括投資と積立投資の考え方を、FOLIO金融戦略部シニア・アドバイザーである井上輝彦が詳しく解説します。

井上 輝彦(いのうえ てるひこ)株式会社FOLIO 金融戦略部 シニア・アドバイザー。1980年代から、アナリスト・ファンドマネジャーとして年金資金や投資信託の運用に従事。 2006年から大手資産運用会社にて株式運用部長を務める。 現職では、ROBOPROの運用分析やお客様向けの解説等を担当。

一括投資と積立投資の特徴

司会:
井上さん、今回もよろしくお願いします。今回のテーマは結構多くのユーザーの方々が興味を持っていると思うのですが、実際のところ、一括投資と積立投資どちらがいいのでしょう?

井上:
よろしくお願いします。その前に第1回では、一括投資と積立投資の違いについて簡単におさらいしましょう。一括投資というのは、まとまった金額をあるタイミングで一括で投資をして運用する手法です。一方の積立投資というのは、一定の期間を空けて、決まった金額を積み立てていく手法です。

下の図は、一括投資と積立投資の違いについてのイメージ図で、100万円の資金があったとした場合の例です。

一括投資の場合は、投資を開始した時に全額100万円入れて運用を続けていきます(青の棒グラフ)。

その一方で積立投資の場合は、最初に10万円、二回目に10万円、三回目に10万円……と100万円を10回に分けて毎月10万円ずつ投資します。

これは「ドル・コスト平均法」と呼ばれる投資手法なのですが、運用期間の前半は投資残高が少なく、時間の経過と共に投資残高が増えていくため、徐々に市場の影響が大きくなるのが特徴です。

司会:
なるほど、他にも一括投資と積立投資の違いはあるのでしょうか?

井上:
一括投資の場合、最初に一括で買付をおこなうので、途中に追加で投資資金を増やさない限り、株数と簿価(※注)に変更はありません。

(※簿価……有価証券投資においては買い付け価格(取得原価)のこと。一方で市場の価格に応じてその時々に変化するのが「時価」。この簿価と時価の差額を「評価損益」と言い、これがプラスであれば評価益、マイナスならば評価損となる。)

司会:
すみません。もう少し簡単に教えていただけませんか?

井上:
では一括投資で株式を運用した場合を考えてみましょう。たとえば、運用スタート時に100万円で株価1,000円の株を取得する場合、下の左側の青いグラフのように1,000株取得することができますよね?(1,000円×1,000株=100万円)

またこの場合は、最初に一括で買い付けているので運用中の簿価は変わりません(1,000円)。

※ 上記のグラフはシミュレーションに基づくイメージであり、株価推移等も実際の市場の動きを表すものではありません。​

司会:
はい、それはわかります。

井上:
一方で定期的に積立で運用した場合、株価が上がったり下がったりする中、毎月買付をおこなうため、購入できる株数も変化します。

下のグラフのように、毎月10万円を定期的に10回積み立てて投資する場合、たとえば最初の月に株価が1,000円だとしたら100株購入することができますが(10万円÷1,000円=100株)、次の月に株価が1,080円に上昇すると92株しか購入できません(10万円÷1,080円≒92株)。

もしこのように価格が上昇した場合は、先程の一括で購入した場合に1,000株購入できたのに対して、定期積立投資の場合は795株の購入にとどまることになります。

※ 上記のグラフはシミュレーションに基づくイメージであり、株価推移等も実際の市場の動きを表すものではありません。

司会:
一括投資の時に「簿価」は変わってなかったのですが、積立投資の場合には「簿価」が変わってますね。たとえばなぜ2か月目の簿価は1,038円なんですか?

井上:
極めてシンプルです。最初は1,000円で100株購入できました(1,000円×100株=10万円)が、株価が1,080円に上がったので、購入できる株数は92株となりましたよね?(1,080円×92株=99,360円)つまり、この段階では192株保有していて、運用額は199,360円です。ですから一株あたりは199,360円÷192株≒1,038円で買い付けているということです。

司会:
なるほど、よくわかりました。ところで、この話だけを聞くとなんだか一括投資の方がいいような感じがするのですが?

井上:
と、思われるかもしれませんが、そう一概には言えないのです。というのも、市場の動きによってこの結果が変わってくるからです。次回は、市場の動きを4つのケースにわけて、一括投資と積立投資の特徴についてお話したいと思います。(続きはこちら

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