今回の投資配分変更のポイント
・9月は米国の底堅い経済情勢下での利下げで主要国の株式市場は堅調に推移
・10月は、米国株式、新興国株式を中心に8資産を持つ構成に
・8資産に分散しつつ、強気を維持した米国株式と見通しが改善した新興国株式で7割超と積極性を強める配分に
目次
マーケット環境の振り返り
2025年9月29日までの2025年9月の世界の株式市場は、米ハイテク株への業績期待や底堅い経済情勢の下で決定された米利下げ等が後押しとなり、先進国を中心に主要株式指数が最高値を更新するなど、堅調な推移を続けています。
為替市場では、日米の金融政策決定会合を波乱なくこなしたことで小動きを続けましたが、月後半に好調な米経済指標が発表され米金利が上昇したこと等により、前月末比でやや円安・ドル高となっています。
このような投資環境下において実施されたROBOPROの2025年10月(9月30日変更実施)の投資配分を解説します。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に米国株式、新興国株式、不動産、金、ハイイールド債券を中心に保有しつつ、新興国債券、米国債券、先進国株式をわずかに保有する8資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を確認すると、米国株式や新興国株式の見通しが高位となった一方、金や債券資産(米国債券、ハイイールド債券、新興国債券)は相対的に低位な見通しとなりました。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、幅広い資産を保有することで資産間の分散を意識しつつも、米国株式と新興国株式を中心に据えて積極性を強める投資配分となりました。

※上記投資配分について、2025年5月は4月30日、2025年6月は5月29日、2025年7月は6月27日、2025年8月は7月29日、2025年9月は8月29日、2025年10月は9月30日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。
AI予測および今回の投資配分変更の背景
8資産に分散しつつ、強気を維持した米国株式と見通しが改善した新興国株式で7割超と積極性を強める配分に
米国株式に対しては、強気を維持しました。米国株式の長期的な価格推移から、上昇余地がうかがえる傾向が継続しており、同時に長期的にドル安が進んでいることも魅力度を高める方向に寄与し、強気の見通しが続いていると考えられます。
新興国株式は配分を大きく増やしましたが、その背景の一つとして、このところ変動が大きかった米金利を取り巻く不透明感が一部和らいだことが示唆されています。
ハイイールド債券や不動産、そして貴金属市場の上昇とともに過熱感が高まっている金は、米国株式や新興国株式と比較して見通しが劣後したことから、比率を減少させる結果となりました。
全体として、強気を維持した米国株式と、前月比で大きく見通しが改善した新興国株式で7割超を占める積極的な投資配分となりました。その一方で、残りの3割を幅広い資産に分散することで、バランスを意識した配分としています。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回行われており(臨時リバランスを除く)、次の投資配分の変更は2025年10月29日の予定です(臨時リバランスが行われ、日程が前倒しされる可能性があります)。
2025年9月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。
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