臨時リバランス

<ROBOPRO 2026年1月の投資配分(2025年12月29日変更実施)>株式資産の成長性に注目しつつ、債券資産の中でも利回りの高い資産でリスクを調整

2025
12
30
1:00
Points of Rebalance

今回の投資配分変更のポイント

・12月の主要国の株式市場は小幅ながら堅調な値動きで、ドル/円為替は一進一退の推移

・2026年1月は米国株式、新興国株式に重きをおいて約65%とし、残りをハイイールド債券と新興国債券に振り分けた4資産構成に

・株式資産の成長性に注目しながら、債券の中でも相対的に利回りの高い資産に分散する積極的な配分に

目次

マーケット環境の振り返り

2025年12月26日までの2025年12月の世界の株式市場は、中旬にAI関連企業において、巨額な設備投資を背景に財務状況の健全性や将来の収益見通しに対する懸念が強まり、特に米国の大手テック株を中心に下落する局面がありました。しかし、各国でインフレ鈍化の兆しが見られたほか、米英で相次いで利下げが実施されたことが下支えとなり、主要国を中心にわずかに上昇基調にあります。

為替市場では、米国で利下げ、日本で利上げが決定されたことで円高・ドル安に進みやすい地合いでしたが、日本においては今後の利上げが強く示唆されなかったことに加え、高市政権の積極財政による財政悪化への警戒もあり、一進一退の推移となっています。

このような投資環境下において実施されたROBOPROの2026年1月(2025年12月29日変更実施)の投資配分を解説します。

今回の投資配分変更の内容

今回の投資配分の変更では、配分の高い順に米国株式、新興国株式、新興国債券、ハイイールド債券を保有する4資産構成となりました。なお、ROBOPROリリース(2020年1月15日)以来、初めて金の組入れが0%となりました。

ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を比較すると、米国株式や新興国株式などの株式資産の見通しが総じて高位となった一方、米国債券を筆頭に債券資産については相対的に低位な見通しとなりました。

そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、米国株式と新興国株式を中心としながら、新興国債券とハイイールド債券でリスクを調整する投資配分となりました。

※上記投資配分について、2025年8月は7月29日、2025年9月は8月29日、2025年10月は9月30日、2025年11月は10月29日、2025年12月は12月1日、2026年1月は2025年12月29日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。ただし、2025年12月の先進国株式については小数第2位まで表示しています。

AI予測および今回の投資配分変更の背景

株式資産の成長性に注目しながら、債券の中でも相対的に利回りの高い資産に分散する積極的な配分に

今月のリバランスにおいては、米国株式と新興国株式に重きをおいて約65%としながら、残りを新興国債券とハイイールド債券に振り分ける投資配分となりました。

米国株式は、主要国通貨に対する長期的なドル安傾向や、依然として残る米国株式の長期の価格推移からみた上昇余地等が見通しにプラスの影響を与え、高い比率を維持しています。

新興国株式は、主にコモディティ(貴金属やエネルギー)が見通しを引き上げる方向に作用しており、特に貴金属市場が短期的に神経質な値動きを見せながらも上昇傾向にあることや米金利の動きが落ち着きを見せていること等が見通しにプラスの影響を与えています。

ハイイールド債券と新興国債券は、ポートフォリオ全体のリスクを調整する役割とともに、相対的に高い利回りにも期待ができる資産として組み入れられました。その中で、前月に大きく組み入れを増やした新興国債券は、今秋以降の堅調な値動きから投資妙味がやや薄れたこと等を反映して見通しが後退し、配分を減らすこととなりました。

全体としては、米国株式や新興国株式といった株式資産の見通しが上位を占めたことから、株式を中心にリスクを選好する結果となりました。また、株式との分散投資によるリスクの低減効果が期待される債券資産の中でも、相対的に利回りが高いハイイールド債券と新興国債券を同時に保有することで、バランスを取りつつも積極性を保った投資配分としています。

ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回(臨時リバランスを除く)行われております。

2025年12月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。

ROBOPROのセミナーも開催しています。

ROBOPROではAIによる予測技術を利用して最新のポートフォリオを提供しています。また、マーケット状況を踏まえたROBOPROの運用状況や投資配分の解説などについて詳しく知りたい方は是非セミナーにもご参加ください。

内容が異なる3種類のセミナーを、それぞれご用意しております。詳しくはセミナーページをご確認ください。

ROBOPRO’s Rebalance

ROBOPROの投資配分の変更とは?

ROBOPROは、米国の金融商品取引所に上場している8種類のETF(米国株式、先進国株式、新興国株式、米国債券、新興国債券、ハイイールド債券、不動産、金)の中から銘柄を選定し、相場予測に基づき投資配分を原則月1回の頻度で変更しています。加えて、相場の急変時には臨時に投資配分の変更を行う場合があります。

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