今回の投資配分変更のポイント
・2026年1月末に金などの貴金属市場が急落
・2月2日の臨時リバランスでは、主に新興国株式と新興国債券を減らし、ハイイールド債券と金の比率を増やす6資産構成に
・株式に重きを置きながら、ハイイールド債券や金で資産クラス間のバランスを重視した配分に
目次
マーケット環境の振り返り
2026年1月の世界の株式市場は比較的堅調に推移し、為替は円高・ドル安に進みました。また、金を中心とした貴金属市場は月中に大きく上昇していましたが、最終営業日の1月30日に急落しました。
米トランプ政権発足以降、世界的に米国への信認が低下する中、金などの貴金属市場は、地政学リスクの高まり等を背景に、米ドルからの資金の逃避先として2025年を通じて堅調な展開が続き、その後2026年に入っても大幅に上昇して最高値を更新していました。しかし1月30日に、5月に任期満了を迎えるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の後任として、ウォーシュ元FRB理事を指名するとのトランプ米大統領の発表等が引き金となり、金や銀は大幅に下落しました。ウォーシュ氏は名前が挙がっていた候補者の中では、金融緩和に積極的でない人物と見られていることから発表後にドル高が進み、これまで金や銀の上昇を支えた取引の逆回転が始まったこと等で、その下落幅は大きなものとなりました。
このような投資環境下において、ROBOPROで実施された、2026年2月の臨時リバランス(2月2日変更実施)の投資配分を解説します。
1月30日の貴金属市場の急落等を受けて臨時リバランスを実施
ROBOPROにおける臨時リバランスは、複数のマーケットデータから市場が変動の大きい局面に入ったと定量的に判定される場合に実施されます。
1月30日にトランプ米大統領が次期FRB議長を発表した後、金市場は10%超、銀市場は30%超下落するなど、貴金属市場が急落しました。同日における株式や債券市場への波及は限定的であったものの、短期的な相場変動としては非常に大きな下落幅であったこと等から、市場全体としては通常とは異なる局面に入ったと判定され、臨時リバランスを発動したものと考えられます。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に米国株式、ハイイールド債券、金、先進国株式を保有し、わずかに新興国債券と新興国株式を加えた6資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を確認すると、米国株式と先進国株式、そして金の見通しが高位となった一方、不動産や米国債券は見通しが相対的に低位となりました。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、米国株式や先進国株式への配分は維持しつつ、2026年1月29日の投資配分変更で投資を再開した金への配分を一段と高め、資産クラス間の分散によるバランスにも配慮した投資配分となりました。

※上記投資配分について、2025年10月は9月30日、2025年11月は10月29日、2025年12月は12月1日、2026年1月は12月29日、2026年2月は2026年1月29日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。2026年2月は、通常の変更に加えて2月2日に臨時リバランスを実施しました。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。ただし、2025年12月の先進国株式については小数第2位まで表示しています。
AI予測および今回の投資配分変更の背景
急落した金の配分を増やし、株式に重きを置きながら資産クラス間のバランスをより重視する配分に
金は、2025年の1年間を通じて上昇を続け、特に2025年後半から2026年初にはさらに騰勢を強めていました。ROBOPROでは、2025年の後半から徐々に金の配分を切り下げており、年末には配分を0%としていました。
しかし、2月の投資配分変更(2026年1月29日変更実施)においては、組み入れがなかった金の保有をわずかながら再開(4.3%)していました。そして、今回の金の下落に伴って実施した臨時リバランスでは、さらに比率を増やして17.7%としました。
金の見通しは、2025年の中頃より、金や銀をはじめとした貴金属市場が長期的にも短期的にも大きく上昇していたことが継続的に見通しを押し下げる一因となっていましたが、直近では債券や米ドル以外の通貨のボラティリティが低下するとともに見通しが改善していました。そして、今回の貴金属市場の下落を受けて投資妙味がさらに増し、配分を増やしたものと考えられます。
金以外の資産については、主に高値警戒感が示唆されていた新興国株式や、最終的な魅力度がハイイールド債券に対して相対的に劣後した新興国債券の比率を減らしました。一方で、米国株式や主要な先進国株式市場の堅調な推移によって高位の見通しを維持した先進国株式は比較的多い配分を保ち、ポートフォリオ全体のリスク調整の役割を期待されるハイイールド債券は、配分を増やしました。地域別でみると、2026年1月(2025年12月29日投資配分変更)以降に相対的に重視していた新興国の資産から米国や先進国の資産にシフトしています。
全体として、米国株式と先進国株式によって株式に重きをおく積極的な姿勢は継続しながらも、ハイイールド債券と金を活用することで、株式/債券/その他資産のバランスをより重視する投資配分となりました。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回(臨時リバランスを除く)行われていますが、今回は市場の変化に対応した臨時リバランスを実施しました。
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