今回の投資配分変更のポイント
・ 2月の世界株式市場は不安定な米国に対して欧州・日本などでは上昇、為替は財政観測や米指標への反応が交錯しつつ推移し、月間で円安・ドル高に
・2026年3月は米国株式、新興国株式、新興国債券の配分を引き上げ、先進国株式、ハイイールド債券、金の配分を引き下げ、6資産構成を継続
・株式資産全体の配分は維持しつつ新興国株式や新興国債券の比率を高めるなど、地域間のバランスを意識した配分に
目次
マーケット環境の振り返り
2026年2月27日までの2026年2月の世界の株式市場は、米国ではAI関連の不安や関税リスクで不安定に推移した一方、日本では衆院選で与党が圧勝し、追加の財政支援期待が高まったことなどから大幅に上昇するなど動向に地域差が見られました。
為替市場は、日本の財政拡張観測や米景気の底堅さを受け円安・ドル高が進む一方、米国の金利低下や弱い指標を手掛かりに円高・ドル安へ振れる場面もあり、材料が交錯する展開となりました。月末にかけて、日銀による早期利上げ観測の後退や審議委員に関するリフレ派人事への思惑などが円売りを誘い、小幅な円安・ドル高となりました。
金市場は、米国株式が揺れる中、安全資産としての需要が再度高まり、底堅く推移しました。
このような投資環境下において実施されたROBOPROの2026年3月(2026年3月2日変更実施)の投資配分を解説します。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に米国株式、新興国債券、金、ハイイールド債券、新興国株式、先進国株式を保有する6資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を比較すると、米国株式を筆頭に株式資産の見通しが高位になった一方で、不動産や債券資産は相対的に低位な見通しとなりました。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、先進国株式を減らした代わりに、見通しが改善した米国株式や新興国株式を増やすなど株式資産間で比率を調整しつつ、株式資産全体の比率は概ね維持しました。また、株式以外では金やハイイールド債券の比率を減らし、新興国債券の比率を増やすなど、全体として資産分散に加え地域間のバランスも意識した投資配分となりました。

※上記投資配分について、2025年11月は10月29日、2025年12月は12月1日、2026年1月は12月29日、2026年2月は1月29日、2026年3月は3月2日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。2025年2月は、通常の変更に加えて2月2日に臨時リバランスを実施しました。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。ただし、2025年12月の先進国株式については小数第2位まで表示しています
AI予測および今回の投資配分変更の背景
米国株式を4割超保有しつつ、他の株式資産や債券資産では地域の分散をより意識
今月の配分変更では米国株式を中心とした株式資産へのトータルの配分比率は維持したまま、新興国株式や新興国債券を増加させるなど地域間の分散をより意識した結果となりました。
米国株式は、年始から相対的に軟調に推移していますが、AIによる見通しは強気を維持しています。今回の変更においても、主要通貨に対するドル安傾向や、米国からの資金逃避の動き等により調整したことで他の株式資産と比較して米国株式の値ごろ感が増したことなども、見通しにプラスに寄与しました。結果として、比率をやや増加させて投資配分の中心に据えました。
新興国債券は、短期的な推移において上昇余地が示唆されており、主要先進国の株式市場の変動が大きくなっていること等が見通しを押し下げたハイイールド債券に代わり、配分を増加させました。
先進国株式の見通しは、欧州やアジアの株式市場の堅調な値動きがプラスに寄与しましたが、日本株式の短期的な過熱感等が見通しをやや後退させて比率を減らす調整を行いました。
金は、株価の変動が大きくなる一方、通貨や債券の変動が落ち着いてきたこと等を受けて見通しが改善し、2月の通常リバランスで組み入れを再開しました。また、貴金属市場が急落したことに起因する2月初の臨時リバランスでも、それまで金の見通しを押し下げていた貴金属市場の過熱感が和らぎ、比率を増やしていました。そして今回は、貴金属市場が再度大きく反発する中で上昇してきた金を一部売却し、比率を減らすこととなりました。
全体として、引き続き米国株式を中心としながら、株式や債券で地域分散を図りつつ、変動が高まっている金の比率を引き下げた配分となりました。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回(臨時リバランスを除く)行われております。
2026年2月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。
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