今回の投資配分変更のポイント
・5月の世界株式市場は米・イラン和平交渉への期待感で上昇、為替は米金利上昇などから1か月ぶりの円安・ドル高
・2026年6月は8資産構成を継続しつつ、米国株式や先進国株式などの配分を引き下げ、不動産の配分を引き上げたほか、金や米国債券の保有も増やす
・不動産を約1年ぶりの3割超とし、金も増やし、株式偏重を抑制してリスク分散を図る
目次
マーケット環境の振り返り
2026年5月28日までの2026年5月の世界の株式市場は、米・イラン和平交渉への期待感とそれに伴う原油価格の落ち着きなどから先進国を中心に上昇しました。中旬に、先進主要国における利上げ観測等を嫌気して弱含む場面もありましたが、下旬にかけて、原油安に伴う金利低下に加えてAI向けメモリー需要への期待などから日米韓などで株価は最高値を更新しています。
為替市場は、月初は日銀の追加介入に対する警戒感などから円安が抑止され1ドル156円台を維持する場面もありましたが、米利上げ観測に伴う米長期金利の上昇や原油価格の高止まりが貿易収支の悪化に繋がるとの懸念などで1ドル159円台と1か月ぶりの円安・ドル高水準となっています。
このような投資環境下において実施されたROBOPROの2026年6月(2026年5月29日変更実施)の投資配分を解説します。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に不動産、金、米国株式、米国債券の4資産を中心とし、先進国株式のほか新興国債券、ハイイールド債券、新興国株式の3資産を僅かずつ保有する8資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を比較すると、不動産、米国債券、米国株式の見通しが相対的に高位であった一方で、その他の株式資産やハイイールド債券の見通しは低位な結果となりました。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、株式資産を約51%から約29%に減らし、不動産の比率を約19%から約33%に増やすことで、比較的リスクの高い資産の配分を伝統的資産である株式から非伝統的資産である不動産にシフトしました。また、米国債券と金の比率を増やし、リスク分散に配慮する投資配分となりました。

※上記投資配分について、2026年2月は1月29日、2026年3月は3月2日、2026年4月は3月27日、2026年5月は4月30日、2026年6月は5月29日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。2025年2月は、通常の変更に加えて2月2日に臨時リバランスを実施しました。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。
AI予測および今回の投資配分変更の背景
不動産を約1年ぶりの3割超として、金も増やし、株式偏重を抑制してリスク分散を図る
今月の配分変更では、年初から5割以上の配分比率を維持していた株式資産を約29%と3割未満に引き下げました。同時に、不動産・金・米国債券の比率を引き上げ、特に不動産の比率は2025年7月以来の3割超としました。
米国株式は、主要安全通貨への資金シフト、欧州など主要先進国での株式の堅調な推移といった海外要因が影響したことで投資妙味が後退しました。その結果、保有を大きく減らしています。
先進国株式は、アジア圏の先進国など一部で株価の急回復による過熱感が生じたこと等から見通しが後退し、配分を減らしています。
不動産は、米・イランの和平交渉が進展しつつあるなかで、株式・為替を始めとする金融市場が落ち着きを見せ始めていること等が寄与して見通しが改善し、組み入れを大きく増やしました。
米国債券は、エネルギー価格の高止まりによる米国債券の利回り上昇が、安全資産である債券への需要を高めていると考えられることなどが見通しにポジティブに寄与しました。その結果、債券資産の中で見通しが最も改善し、組み入れを増やしています。
金は、エネルギー価格の不安定な動きが見通しのマイナス要因となったものの、中長期的な値ごろ感や短期的に売られ過ぎとの可能性も示唆されたことから、組み入れを増やしています。
また、米国債券と金については、株式資産や不動産と相関が低いことから、ポートフォリオ全体のリスク低減効果も期待されたと考えられます。
全体として、米長期金利の上昇による株式利回りへの相対的な魅力の低下等から株式の見通しが後退していることから、株式や不動産といった、一般的にリスクが高いとされる資産間で配分の入替を行いました。加えて、米国債券や不動産、金といった今後、原油価格が安定し金利が低下した場合に恩恵を受けやすい資産にも目を配り、資産間の分散を重視した投資配分としています。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回(臨時リバランスを除く)行われております。
2026年5月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。
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