今回の投資配分変更のポイント
・6月の世界株式市場は、米国の利上げ観測の高まりやAI関連企業の将来の業績への不安等でハイテク銘柄を中心に荒い値動きが続き、為替は米ドルへの資金回帰等により円安・ドル高に
・2026年7月は配分を引き上げた先進国株式、新興国債券と、配分を引き下げた米国株式、米国債券、不動産に加えて、配分を据え置いた金の6資産を中心とした構成に
・資産間の見通し差が小さいなかで、各資産間の優劣を調整しながら、あらゆる相場展開に備えるように分散を効かせた配分を維持
目次
マーケット環境の振り返り
2026年6月26日までの2026年6月の世界の株式市場は、米国で高まった利上げ観測や、AI関連企業の業績見通しへの一喜一憂などから荒い値動きが続きました。結果として、ハイテク関連銘柄は軟調な一方で、欧州や一部の新興国は堅調な値動きを見せるなど、まちまちな展開となっています。
為替市場は、日米当局による為替介入が警戒されつつもドル買いの動きが続き、円安・ドル高が進んでいます。
金市場は、中東情勢が一進一退しながらも沈静化しつつあることに加え、米利上げ見通しに伴うドル高観測等から、特に2026年初にかけて金へ流入していた資金が巻き戻り、大きく下落しています。
このような投資環境下において実施されたROBOPROの2026年7月(2026年6月29日変更実施)の投資配分を解説します。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に不動産、先進国株式、金、新興国債券、米国株式、米国債券を主に保有し、ハイイールド債券と新興国株式をわずかに保有する8資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を比較すると、先進国株式や金の見通しが相対的に高位となった一方で、債券資産が低位な見通しとなりましたが、全体として、見通しの水準が突出している資産はありませんでした。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、株式資産の中心を米国株式から先進国株式にシフトさせながら、引き続き債券資産や不動産、金にも幅広く分散する投資配分となりました。

※上記投資配分について、2026年3月は3月2日、2026年4月は3月27日、2026年5月は4月30日、2026年6月は5月29日、2026年7月は6月29日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。2026年2月は、通常の変更に加えて2月2日に臨時リバランスを実施しました。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。
AI予測および今回の投資配分変更の背景の考察
AI見通しにおける資産間の差が小さいなかで、特定の資産に偏らせずに分散を意識
今月の配分変更では、株式資産を35%強、債券資産、不動産、金をそれぞれ20%強ずつ保有し、特定の資産に偏らずに分散を効かせる結果となりました。
AIによる将来予測を見ても、見通しの水準が突出している資産が無かったことから、株式資産内の先進国株式や、債券資産内の新興国債券を増やす等の調整を行いつつ、分散を意識した配分となったと考えられます。
以下で、各資産の見通しに影響を与えたと考えられる、主だった要素を考察します。
■ 先進国株式・米国株式
先進国株式は、見通しが比較的大きく改善したことで、見通しの改善幅がわずかであった米国株式に代わって、株式資産の中心となりました。6月に堅調な値動きを示した欧州各国の先進国株式ですが、依然として出遅れ感が残っており、見通しにプラスに作用したと考えられます。
■ 新興国債券・米国債券
新興国債券の見通しはやや後退したものの、債券資産の中では最も高い見通しとなったことから、配分を増加させました。また、債券資産の見通しは総じて低位でしたが、株式資産や不動産との低い相関から、ポートフォリオ全体のリスクを下げる効果も期待されていると考えられます。なお、前月において債券資産の中心であった米国債券は、エネルギー価格の急騰が落ち着くなどリスクオフのムードも薄れ、見通しが大きく後退したと考えられます。
■ 不動産
一進一退しながらも進展を見せている米・イランの和平交渉等により、株式・為替を始めとする金融市場が以前と比較してやや落ち着きを見せていること等が引き続きプラスの影響を与えており、比率を減らしながらも、比較的多い組入れを継続しています。
■ 金
エネルギー価格が長期的に不安定な推移を見せていること等によるマイナスの影響と、金価格が低迷していることに伴う売られ過ぎの傾向等によるプラスの影響が交錯しつつも、比較的高位な見通しが続き、前月と同じ比率を維持しました。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月一回(臨時リバランスを除く)行われております。
2026年6月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。
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