今回の投資配分変更のポイント
・10月の世界株式市場は中東情勢やAI関連企業への期待と懸念に揺れてまちまちな展開、為替は神経質な動きとなるも足もとでは前月末に近い水準。
・2026年11月は先進国株式、新興国株式、ハイイールド債券を中心に配分を引き上げた一方で、主に米国株式、米国債券の配分を引き下げつつ、8資産構成を継続。
・米国株式・米国債券への集中を和らげて分散を図りつつ、株式資産と米国不動産の合計で7割超の配分は維持。
目次
マーケット環境の振り返り
2026年10月28日までの2026年10月の世界の株式市場は、中東情勢を取り巻く緊張と緩和から原油価格が神経質な動きを続けるなか、AI関連投資の採算性をめぐる期待と懸念が交錯し、国・地域によってまちまちな展開を見せています。
為替市場は、上旬は米長期金利の高止まりを背景に小幅な円安・ドル高基調となりました。下旬にはAI関連株安を受けたリスク回避の動きから米長期金利が低下して円高が進む場面もありましたが、足もとでは前月末に近い水準で推移しています。
このような投資環境下において実施されたROBOPROの2026年11月(2026年10月29日変更実施)の投資配分を解説します。
今回の投資配分変更の内容
今回の投資配分の変更では、配分の高い順に米国株式、米国不動産、米国債券、先進国株式、ハイイールド債券、新興国株式を主に保有し、わずかな比率で新興国債券と金を保有する8資産構成となりました。
ROBOPROで活用されているAIに基づく各資産のリターン予測を比較すると、株式資産や米国不動産の見通しが高位な一方で、債券資産と金は低位な見通しとなりました。
そしてこれらの予測を踏まえて、金融工学に基づいたポートフォリオの最適化を行った結果、株式資産を約5割、債券資産を3割弱、米国不動産と金で2割強という構成は大きく変化させずに、主に株式資産のなかでは米国株式から先進国株式と新興国株式へ、債券資産のなかでは米国債券からハイイールド債券へ、それぞれ配分をシフトする変更を行いました。また、新興国債券と下落が続いている金はわずかな比率での保有を継続しました。

※上記投資配分について、2026年6月は5月29日、2026年7月は6月29日、2026年8月は7月29日、2026年9月は8月28日、2026年10月は9月30日、2026年11月は10月29日のそれぞれの変更時点の比率を示しています。
※帯グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。
AI予測および今回の投資配分変更の背景の考察
米国株式・米国債券への集中を和らげて分散を図りつつ、株式資産と米国不動産の合計で7割超の配分は維持
今回のAI予測では、前月に高位であった米国株式と米国債券の見通しが後退し、資産全体では株式資産と米国不動産の見通しが、債券資産や金と比較して高位な水準となりました。
その結果、前月に重きを置いていた米国株式や米国債券の配分を他の資産にシフトさせて分散を図りながら、株式資産と米国不動産で7割超を保有する積極的な姿勢は維持しました。
以下で、各資産の見通しに影響を与えたと考えられる主だった要素を考察します。
■米国株式
米国株式は、原油価格の変動性の高さが見通しにプラスの影響を与える傾向が続く一方で、米国や先進国の株式市場が神経質な値動きを示していることなどが見通しにマイナスの影響を与え、見通しが後退したことから、配分を減らしました。
■先進国株式・新興国株式
先進国株式は、足もとの欧州の株式市場や一部のアジア先進国株式市場で軟調な値動きがみられることなどから、今後の上昇が期待されて見通しが改善しました。新興国株式も、直近の軟調な値動き等から上昇余地が示唆され見通しが改善しましたが、見通しの水準がより高かった先進国株式の配分をより大きく引き上げました。
■米国債券・ハイイールド債券
米国をはじめとする世界的な金利上昇は、先行き不透明ながらも足もとでは一服しつつあり、債券価格が反発して値ごろ感が薄れたことなどから、米国債券の見通しは大きく後退しました。結果として、米国債券から見通しの後退幅が相対的に小さかったハイイールド債券へ比率をシフトさせました。その際、債券資産全体の比率は大きく変えず、ポートフォリオ全体のリスク調整にも配慮した配分になったと考えられます。
■米国不動産
米国不動産は、足もとで世界的な金利の上昇が一服しつつあることなどを背景に上昇していますが、過去の軟調な価格推移等の影響による値ごろ感が示唆されており、前月比で見通しが改善した結果、保有をわずかに増加させました。
■金
貴金属市場の値下がりに伴う反発期待も一部で示されてはいるものの、原油価格の変動性が依然として比較的高い水準にあることが引き続き金の見通しを押し下げており、わずかな比率での保有を継続しました。
ROBOPROの投資配分の変更は基本的に月1回(臨時リバランスを除く)行われております。
2026年10月の運用実績は近く公開予定のパフォーマンスレポートでお伝えいたします。
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