<ROBOPRO 2024年8月実績>前月に続き円高・ドル安が進む中、円建てでも上昇した不動産の保有が奏功し、ROBOPROは1か月で0.31%の上昇

2024
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今月のポイント

ROBOPRO 2024年8月のパフォーマンスは+0.31%

ROBOPRO(ロボプロ)は、AIによる予測技術を利用して期待リターンを算出し、積極的な利益の追求や損失の軽減を目指す資産運用サービスで、2024年8月30日でリリースから約4年7か月が経過しました。

以下は直近1か月である7月31日から8月30日のROBOPROと各資産の騰落率(円建て/ドル建て)です。(※2)

※1 ROBOPROの1か月のパフォーマンスは、円建ておよびドル建ての直近1か月前の資産の評価額と2024年8月30日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。算出方法の詳細は※7をご確認ください。
※2 騰落率グラフは表示期間における各資産の価格を円建ておよびドル建てで比較したものおよびROBOPROのリターン(円建て/ドル建て)を示したものです。各資産の計算は、「(計算期間終了日時点の資産額/計算期間開始日時点の資産額)-1」で行っています。将来の傾向や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

投資対象資産では不動産が円建てでも大きくプラスリターンに

2024年8月の世界の株式市場を振り返ると、上旬は前月来の急激な円高・ドル安に加えて、加熱していた米国AI関連投資への期待の剥落や、景気後退を予見させる米国経済指標の発表が更なる円高・ドル安と主要国株価の急落を招きました。しかし、中旬から下旬にかけ、米国景気後退懸念の緩和を受けて多くの国では急落前の水準程度まで回復しました。一方、8月5日には1日あたりの下落幅が過去最大となった日本は株価回復の途上にあり、経済成長の鈍化が深刻な中国は下旬に再び下落基調となりました。

為替は、前月末の日銀によるサプライズ利上げと年内追加利上げの示唆で急激な円高・ドル安となり、米国景気後退懸念の高まりからその傾向を強めました。マーケットへの過度な不安の解消とともに一時的に円安・ドル高となる場面もあったものの、9月に見込まれる米国利下げを前に日米金利差が縮小し、下旬には再度円高・ドル安となりました。

結果として、ドル建てでは米国の金利低下が恩恵となった不動産が特に大きく上昇し、また月初の下落にも関わらず株式資産も月末時点では上昇して終えました。しかし、円建てでは、円高・ドル安が2.54%進んだことによる押し下げ効果が響き、不動産と先進国株式を除くすべての投資対象資産が下落しました。

このような投資環境であった2024年8月における、ROBOPROの投資配分は以下でした。

不動産、金、米国債券、米国株式、ハイイールド債券の比率順に5資産を保有

円グラフは7月29日時点での投資配分です(※7月29日の注文締切時刻までに注文したお客様に適用されます)。

7月29日時点の投資配分では、不動産の比率を約47%から約32%に、米国債券の比率を約29%から約19%に減少させました。一方で金の比率を約22%から約25%に増加させて、新たに米国株式を約15%、ハイイールド債券を約7%組み入れました。全体では、不動産、金、米国債券、米国株式、ハイイールド債券の比率順に5資産を保有するポートフォリオとなりました。

結果として、比較的リスクが高い資産である不動産の一部を米国株式に振り分け、両資産で5割弱としつつ、金や債券を5割強保有しており、前月からの攻守のバランスは維持する投資配分としました。

※円グラフの各数値は小数第2位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を合算しても100%にならず誤差が生じる場合があります。表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

このような投資配分とした背景に関する当社の考察は2024年8月のリバランスレポート<ROBOPRO 2024年8月の投資配分(7月29日変更実施)>を、現在の投資配分は2024年9月のリバランスレポート<ROBOPRO 2024年9月の投資配分(8月29日変更実施)>をご参照ください。

AI予測を活かした投資配分で、変動の大きい2024年夏相場でも相対的に好パフォーマンス

2024年の夏は株式をはじめとした多くの資産が急落しました。特に日本の株式の下落は大きく、1日あたりで過去最大の下落幅を記録した8月5日はロスカットやパニック売りが多く発生したとみられます。

そのように相場が大きく変動した2024年の夏でしたが、ROBOPROは8月月間で+0.31%とプラスリターンを確保することができました。

ここからは、ROBOPROが2024年夏の市場にどのように対応したのかを詳しくご説明します。

2024年夏の下落局面では下落を限定し、その後の反転によるリターンも確保

以下のグラフは、米国株式が円建てで下落前の高値を付けた2024年7月10日を基準とした、2024年8月30日までのROBOPRO(※3)と一般的なロボアドバイザー(※4)、各株式指数の円建てでのパフォーマンス推移で、右に記載した数値が騰落率を表しています(※5、6)。

7月中旬からの下落局面では、各株式指数のみならず、一般的なロボアドバイザーと比較しても下落を小幅に抑えられていたことがわかります。

また、その後の回復局面においてもドル/円為替がマイナスに影響しつつもマーケットの回復を捉えています。結果、一般的なロボアドバイザーと比較しても同期間のリターンで5%弱(※7)の差がつきました。

では、どのような投資配分によってこのような差が生じたのでしょうか。

AI予測に基づき、不動産や金を多く保有していたことで下落を抑制しリターンを確保

2024年7月から8月のROBOPROは、ドル建てでプラスリターンが目立った不動産、金を合計で7月は約70%、8月は57%(※8)組み入れていました。特に、米国の金利低下等を受けて値上がりした不動産の上昇幅は大きく、月初の急落局面でもドル建てでは下落が抑えられたことから、ポートフォリオ全体の下落を抑制し、またその後の回復局面でもプラスに寄与しました。(※9)

8月は、まさにマーケットを適切に見通したROBOPROの投資配分が功を奏した月

急落局面に直面した時に、慌てて投資資産を売却しマーケットから離れてしまうことで、その後の上昇を逃してしまう可能性があります。

例えば日本株の代表的な指数であるTOPIXは、7月10日から8月5日までの20日足らずで-23.4%も下落しました。そのような場面で株式資産に集中投資をしていた場合には、急落に耐え切れずに資産を手放してしまいたくなり、運用の継続が難しくなることがあります。そのような事態を避けるためにも異なる値動きの資産を組み合わせて保有することで価格変化をマイルドにする分散投資は有効な戦略です。

特にROBOPROは、AIの将来予測に基づいて投資配分を機動的に変更することで、様々な局面に対応することが期待されます。8月は、まさにマーケットを適切に見通したROBOPROの投資配分が功を奏した月と言えます。

是非AI予測を活用したROBOPROをご活用いただき、マーケットの急変に動じない長期分散投資を実現いただけると幸いです。

※3 2024年7月10日から同年8月30日までROBOPROに投資していた場合の運用実績です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
※4 2024年7月10日から同年8月30日までの一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションです。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
※5 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。
※6 折れ線グラフについて・ROBOPRO」「一般的なロボアドバイザー」「TOPIX」「S&P500」「世界株式(MSCI ACWI)」について、2024年7月10日を基準としてFOLIOにて計算し作成した円建ての推移と、「(2024年8月30日時点の円建て価格/同年7月10日時点の円建て価格)-1」で計算した騰落率を%表示しています。グラフ上で表示している割合は年率ではありません。・各株式指数はBloombergが提供するデータを基にFOLIOにて計算し作成しています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。
※7 2024年7月10日から2024年8月30日までのROBOPROと一般的なロボアドバイザーのパフォーマンスとの比較です。
※8 2024年7月の投資配分は同年6月28日に、2024年8月の投資配分は同年7月29日に変更した投資配分を指します。また、各投資配分は小数点以下を切り捨てて表示しているため、合計が文中の表記と一致しないことがあります。
※9 ROBOPROの全ての投資対象資産の8月の騰落率は、「2024年7月31日~2024年8月30日のROBOPROと各資産の騰落率」グラフをご確認ください。

リリース来のパフォーマンス

以下の折れ線グラフは「ROBOPRO(※10)(深緑線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※11)(緑線)」の比較グラフで、開始点はROBOPROがサービスをリリースした2020年1月15日です。
ROBOPROの運用実績は下のグラフのように推移しており、リリースされた2020年1月15日から2024年8月30日までの期間で見ると、8月30日時点で+88.35%(※10)となりました。

また以下は、直近1か月、3か月、6か月、1年、3年およびROBOPROのリリース来のパフォーマンス比較です(※12)。

1か月3か月6か月1年3年ROBOPRO
リリース来
ROBOPRO+0.31%+1.92%+11.55%+19.57%+46.69%+88.35%
一般的な
ロボアドバイザー
-0.42%-1.52%+6.89%+18.77%+43.69%+71.81%
TOPIX-2.92%-2.15%+1.37%+16.32%+38.35%+56.70%
※10 ROBOPRO運用実績について
サービス開始当初(2020年1月15日)から表示日まで、または表示している期間において、ROBOPROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。分配金やリバランス時の譲渡益に係る税金は考慮していません。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※11 「一般的なロボアドバイザー」の運用シミュレーションについて
「一般的なロボアドバイザー」とは、利用者がリスク許容度に応じて設けられている複数の運用コースの中から一つのコースを選択し、一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出。)を用いて自動で運用を行う投資一任サービスのことを指します。本運用シミュレーションは、一般的な運用アルゴリズムでROBOPROと同じETFを運用したと仮定したシミュレーション結果です。リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出しています。運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定し、分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れリバランスにより再投資したと仮定して計算しています。分配金やリバランス時の譲渡益に係る税金は考慮していません。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※12 1か月、3か月、6か月、1年、3年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nか月前およびN年前の資産の評価額と2024年8月30日における評価額を元に計算しています。ROBOPROリリース来のパフォーマンスは、2020年1月15日の資産の評価額と2024年8月30日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

(参考)2024年8月のマーケットを振り返る

【米国市場概況】
(現地通貨ベース)
代表的な指数2024年7月末値2024年8月末値前月末比
S&P 5005,522.305,648.40+2.28%

米国株式市場の指標であるS&P500は上旬に、加熱していた米国AI関連投資への期待の剥落や景気悪化を予想させる雇用関連の経済指標の発表が相次ぎ、前月末比で終値が最大-6.08%となる場面がありました。
中旬以降は、予想を下回る物価指数の発表によりインフレ懸念が後退して、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月にマーケットの期待通りに利下げを実施する観測が高まり、株式市場は上昇基調に転じて前月末水準を回復しました。下旬には、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言で9月利下げが確実視されて、最高値圏で一進一退の推移となり、最終的に前月比+2.28%となりました。

また、米国の不動産投資信託(REIT)市場は、利下げに伴う利払いコストの軽減への期待等から上昇基調となりました。

【先進国市場概況】
(現地通貨ベース)
代表的な指数2024年7月末値2024年8月末値前月末比
TOPIX2,794.262,712.63-2.92%
ストックス欧州
600指数
518.18525.05+1.32%

日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬に、急激な円高・ドル安と米国景気悪化懸念を受けて、8月5日には1日の下落幅が過去最大となる急落を見せ、前月末比で終値が最大-20.29%となる場面がありました。中旬にかけては米国の景気悪化懸念の後退や為替変動の逆回転とともに徐々に値を戻しましたが、下旬にも再び円高・ドル安が進んだこと等が重しとなり、最終的には前月比-2.92%となりました。

欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬に、一連の世界株価急落を受けて下落しました。中旬以降は、財政懸念のある英国では上昇がやや弱い場面はありましたが、米国の株価上昇とECB(欧州中央銀行)の利下げ観測の高まり等に伴い回復し、最終的には前月比+1.32%となりました。

【新興国市場概況】
(現地通貨ベース)
代表的な指数2024年7月末値2024年8月末値前月末比
上海総合指数2,938.742,842.21-3.28%
インドSENSEX81,741.3482,365.77+0.76%

中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬に、世界株安を受けて下落しました。中旬に相場急変の不安後退とともに株価を戻す場面もありましたが、下旬にかけて、根強い中国の景気の先行き懸念とEV(電気自動車)への関税を巡る欧米との摩擦等により再び値を下げ、最終的に前月比-3.28%となりました。

インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬に、世界株安を受けて下落しました。中旬以降は世界の株式市場の落ち着きとともに上昇し、9月の米国利下げ期待によりインドからの外貨流出懸念が後退したことや、政府による景気刺激策期待等から上昇基調を保ちました。月末には最高値を更新し、最終的に前月比+0.76%となりました。

【為替・その他】
代表的な指数2024年7月末値2024年8月末値前月末比
ドル/円 為替レート149.98146.17-2.54%
米国10年債利回り4.02963.9034-0.1262pt

ドル/円為替相場は、7月末の日銀によるサプライズで日本の長期金利が急激に上昇したことや、景気後退懸念から米国の長期金利が急低下したこと等が急激な円高・ドル安を招きました。また、歴史的な規模まで膨らんでいた円売りポジションを解消する動きがその流れを加速しました。過度な変動に対する反発で一時的に戻す場面はありましたが、下旬にかけて米国長期金利にある程度連動する形で推移し、最終的には前月比で2.54%の円高・ドル安となりました。

米国10年債利回りは、月初に急低下した後は米国経済指標やFRBパウエル議長の発言による9月利下げ期待の変化に伴って上下し、最終的に3.90%付近で8月を終えました。

金は米国の利下げ期待等から相対的な投資妙味を高め、前月に続き上昇しました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

ROBOPROのセミナーも開催しています。

ROBOPROではAIによる予測技術を利用して最新のポートフォリオを提供しています。また、マーケット状況を踏まえたROBOPROの運用状況や投資配分の解説などについて詳しく知りたい方は是非セミナーにもご参加ください。

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